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地方・中央競馬どちらにおいても、安定感抜群の予想を公開しています。
公営競技の中で、最も出走数が多い競馬。
たくさんの競走馬が走り抜けていく様相は、まさに迫力満点ですよね。
競馬場に足を運んで、その競走馬の迫力に魅了された方も多いのではないでしょうか。
その迫力を生み出しているのは、競走馬の数はもちろんですが駆け抜けていく「スピード」も一つの要因と考えられます。
実際にその目でレースを見た方であれば、1度は「何キロくらい出ているんだろう」と疑問に思った方もいるでしょう。
そこで今回は「競馬の時速」についてご紹介!
スピードが時速何キロかや距離・最高速度など詳しく解説しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
早速ですが、みなさんは競走馬がどれくらいの時速で走っていると思いますか?
一番馴染み深いもので例を出すと車でしょうか。
車は、一般道路での平均時速35キロ程度です。
イメージしてもらうと分かりますが、結構なスピードが出ていますよね。
では、競走馬はどれくらいの時速で走っているのでしょうか。
競走馬は、短距離レースでは約1,000メートル、長距離レースでは3000メートル以上のコースを駆け抜けます。
レースの要所要所で時間を計測しており、特にスタートから1000メートルを通過する際のタイムから換算。
通常、この区間を走るのに要する時間は約1分前後です。
これに基づいて計算すると、競走馬の平均時速は約60キロ程度となります。
なんと、自動車よりも速いのです!
そう考えれば、実際のレースであれだけの迫力があるのも納得がいきますよね。
では、馬以外の動物の時速はどれくらいなのでしょうか。
比較しやすいようにまとめてみました。
チーターは圧倒的な最高速度を誇りますが、その速さを持続することは難しいです。
そのため、長距離走では馬のほうが速いペースを維持できるのでレース向きと言えるでしょう。
続いては、乗り物の時速を見ていきましょう。
冒頭でも説明しましたが、馬は自動車の法定速度とほぼ同等の速度で移動できます。
道路交通法において馬は軽車両として分類され、理論的には馬も自動車と同様に道路を利用できることに。
しかしながら、実際には馬が道路を利用するケースは稀であり、馬を自動車の代わりに使うことは実用的ではないようです。
当たり前ですが、短距離と長距離レースでは馬の時速に違いがあります。
これは当然のことですね。
短距離レースの馬の時速は約64キロ程度であり、長距離レースの馬の時速は約57キロ程度です。
短距離レースでは、馬は最初から最高速度で駆け抜けてもその速度を維持できますが、長距離レースでは最初から全力を尽くすと後半で疲れてしまいます。
この原理は、人間の短距離ランナーとマラソンランナーと同じです。
時速60キロ近い速度で騎手と競走馬が激しい競り合いを繰り広げている様子は、常に危険と隣り合わせです。
安全を最優先に考えるなら、両者に全身の防護具を装備させることが理にかなっています。
しかし、防護具を身につけることは、騎手の体重に追加負担をかけるため、実際には騎手はヘルメット以外の装備を装着していません。
競走馬も同様です。
レース中に落馬や馬の故障による事故は避けられない現実で、これにより騎手や馬が重傷を負うことがしばしばあります。
過去には命を捧げた騎手もおり、怪我による予後不良となったケースも。
競馬は、騎手も馬も自らの命を賭けて挑む競技なのです。
競馬史上で最高の時速記録は、2002年のアイビスサマーダッシュという1000mの短距離レースで刻まれました。
このレースでは、4ハロン目からの600mから800mの区間で驚異的な速さである時速75km/hを記録。
当時、馬の体重は56kgでした。
ただし、圧倒的な最高速度を持つ馬が必ずしもレースで優勝するわけではありません。
有名な競走馬であるディープインパクトの最高速度は最速で65km/h以上、平均で約63.9km/hという記録が残っています。
競走馬が最高速度に達しなくても、その馬が非常に強力であることが分かるでしょう。
競馬は速さだけでなく、戦術や持久力そして運も影響するため、勝利には多くの要因が絡んでいます。
初の純米国産品種とされるクォーターホースは、サラブレッドと比較して性格が温和で、特に短距離レースでの瞬発力に秀でています。
過去にアメリカのマウントプレザントメドウズで行われたレースで、クォーターホースの優れた速さを観客に魅せつけました。
この馬は402mという短距離レースで、最高時速92.4km/hという驚異的な記録を打ち立てました。
日本の競馬において、クォーターホースのような卓越した速さを観る機会がないのが残念です。
長年にわたる品種改良により、現代のサラブレッドは自動車に匹敵する速度を発揮できるようになりました。
では、競走馬の速さの秘密は一体何でしょうか?
ここでは、競走馬の速さに関連する3つのポイントを詳しくご紹介します。
競走馬の速さの秘訣は、2つの異なる走り方によるものです。
最初の10秒間、スタートからの瞬間的な加速には回転襲歩と呼ばれるテクニックが駆使されます。
この走り方は、左後肢・右後肢・右前肢・左前肢の順に着地し、足が円を描くように交互に動く特徴があり、そのために回転襲歩と名づけられました。
この走り方により、馬は飛ぶように速度を上げ宙に浮かぶ瞬間が訪れます。
そして、一度速度を上げたら交叉襲歩という走り方に変更。
これは、左前肢が最初に着地し、右前肢が最後に着地する交差した走り方です。
この2種類の走り方により、馬は揺れを最小限に抑えながら安定した速度を維持します。
これら2つの走り方、回転襲歩と交叉襲歩の組み合わせによって、競走馬は時速70km/hを超える驚異的な速さで走れるのです。
競走馬が時速70km/hを実現する秘密は、その心臓の強さによるものです。
一般的な人間の心臓は250g〜300gほどの重さですが、競走馬の心臓はその20倍以上ある4,000g〜5,000gと重いです。
さらに、血液の容量が多く大きな表面積を持つため、酸素を体中に効果的に供給する仕組みが備わっています。
この強靭な心臓は、激しい上下動を繰り返す心拍数の制御にも役立ちます。
通常の状態で人間の心拍数は男性で60〜70ほどですが、競走馬は30という非常にゆっくりとした心拍数。
しかし、レース時には一瞬で200以上に跳ね上がり、その後も素早く正常な心拍数に戻ります。
この優れた心臓は、競走馬の高速レースを可能にする要因の一つです。
さらに、トレーニングを積むことで、競走馬の心臓はさらに大きくなることが分かっています。
その結果、通常の心拍数が30未満にまで低下することもしばしば。
その一方で、繊細な部分もあるので注意を払いながら調教されています。
競走馬の速さは、馬の体力だけでなく、騎手の手腕と経験にも密接に関連しています。
騎手として競馬界で成功するためには、身体的な要件をクリアし競馬学校を卒業しなれけばなりません。
競馬学校を修了した後、成功を収める著名な騎手になるためには、狭き門を突破する必要があります。
実際のレースでは、騎手の力量によって競走馬のパフォーマンスが大きく変わるため非常に重要です。
例えば、連対率が40%以上の騎手である武豊騎手を見ると、騎手の能力がいかに重要であるかが分かるでしょう。
騎手は馬の気質や個性を理解し、最善のコース取りを決定するテクニックが必要です。
素晴らしい馬に乗っていても、騎手のパフォーマンスにかかってしまうこともあるのが競馬の厳しさ。
中央競馬では、卓越した馬と優れた騎手が共演し観客に感動的なスピード競走を提供しています。
競馬は、競走馬たちが1着を争う競技であり、速さが勝利の鍵です。
競馬予想において、他の馬よりも速い馬を見極めることは非常に重要。
その際の指標として、競走馬が記録するタイムが役立ちます。
以下では、タイムを活用して競馬予想にどのように取り組むかについて説明します。
競走馬も私たち人間と同様に、レースに向けてトレーニングを積まなければいけません。
競走馬のトレーニングは「調教」と呼ばれ、その成績は競馬関連の情報で広く報道されています。
調教時計は、競走馬の実力を把握するための重要な情報源。
当然、調教で速いタイムを出す馬は本番のレースでも力を発揮しやすいでしょう。
しかし、調教は単なる速さだけではなく、馬をレースの本番に最適な状態に仕上げるためのものです。
そのため、速いタイムを叩き出さなくても、調教において効果的なトレーニングを行い本番で勝利する馬は多く存在します。
調教の質を判断するために、馬の動きをどのように評価すべきかということが問題です。
調教には、馬なり・強め・一杯の3つの種類があります。
調教の動きは、タイムとともに公表されており、調教欄を見ることで馬のトレーニング方法を把握できます。
この情報を元にして、馬の実力を判断する際に役立てましょう。
たとえば、馬なりの調教で優れたタイムを出す馬は、潜在能力が高いと言えます。
逆に、一杯に調教してもタイムが出ない馬は、本番での好成績が難しい可能性が高いです。
競馬のレースでは、ゴールまでの総タイムだけでなく、200mごとのタイムである1ハロンごとのタイムが表示されます。
これは競走馬の実力を評価するために非常に重要な情報です。
特に、ラスト3ハロンのタイムは競走馬の実力を判断する上で最も注目されます。
ラスト3ハロンは、競走馬が最大限の力を発揮する最終のスパートの距離とされており、一般的にはこの3ハロンで32秒台を記録する馬は非常に強力な馬です。
33秒台の馬も高い実力を持っていると評価されます。
また、短距離と長距離レースでは、1ハロンごとの平均タイムに違いがあります。
短距離レースでは、スタートからゴールまでの距離が短いため、最初から速い速度でレースが進行。
しかし、長距離レースではゴールまでの距離が長いためスタミナを保つ必要があり、1ハロンごとの平均タイムは通常12秒から13秒程度となります。
競馬の距離に応じて、平均的なタイムが存在します。
例えば、芝の1,200mのレースでは通常1分8秒程度が平均タイムであり、芝の2,000mでは2分フラットが平均的なタイムです。
平均タイムよりも速い記録を持つ馬は、潜在的な能力が高いと評価されます。
ただし、同じ距離であっても、競馬場によってタイムが異なることもしばしば。
これにはコーナーワークと坂道が影響しています。
コーナーワークが広い新潟競馬場や東京競馬場では、馬が高速でコーナーを回りながらタイムを記録しやすいため、平均タイムが出やすい傾向。
逆に、コーナーワークが狭く、コースが小回りの競馬場では、馬がコースロスを避けるために速度を抑えなければならず、タイムが遅くなりがちです。
また、競馬場ごとにコースの特性が異なります。
例えば、札幌競馬場のようにコースが平坦である競馬場と、中山競馬場のように地形に変化が多い競馬場では、中山競馬場のほうがタイムが遅くなることが一般的です。
時計は競走馬の実力を評価する際の一つの指標ですが、盲信することは避けるべきです。
なぜなら、競馬場や開催時期によって時計の出やすさが変わるから。
特に芝のレースでは、開幕週や開幕に近い時期の競走は芝の状態が良く、スピードを発揮しやすく時計も出やすい傾向があります。
逆に、シーズンが進行し馬場の状態が悪化すると時計が出にくくなる傾向。
また、雨によって馬場が湿った場合も時計に影響を及ぼしやすいです。
ダート競走は芝競走と異なり、馬場の均し作業が頻繁に行われるため開催時期の影響は比較的少ないですが、天候には依然として影響を受けます。
通常、良い馬場では脚が馬場にしっかりと掛かり、スピードが出にくい傾向に。
しかし、馬場が硬くなる雨の影響を受けると、スピードを発揮しやすく時計も出やすくなります。
不良馬場の場合、馬場に脚が深く沈み込むためスピードが出にくいです。
ダート競走も芝競走と同様に天候の影響を受けますが、良馬場よりも稍重馬場や重馬場のほうがスピードを発揮しやすい傾向にあります。
競走馬は様々なレースで、短距離レースでは時速70km/h、長距離レースでは時速54kmという速さで走り抜きます。
この驚異的な速さには、回転襲歩と交叉襲歩という2つの異なる走り方と、頼りになる心臓の力、そして優れた騎手の腕が密接に関与しているのです。
競馬は、速さだけでなく多くの要素が影響を及ぼす競技。
そのため、時速に焦点を当てることは一般的ではないかもしれません。
しかし、競走馬の品種改良や、競走馬自体の肉体、そして優れた騎手が共存して観客を感動させるスピード感を創り出しています。
競馬予想を行う方にとって、この記事で紹介した競走馬の速さに関するポイントを思い出しながら、次のレースを楽しむ手助けになれば幸いです。
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