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競馬のレースは週末の中央競馬のみならず、平日には地方競馬が開催されています。
中央競馬の人気はもちろんですが、地方競馬の人気も近年急上昇。
売上の伸び率で言うと、中央競馬を上回るほど人気です。
人気と売上共に右肩上がりの地方競馬ですが、今後さらに発展していく上で課題も多くなっています。
その中でも特に大きな課題と言えるのが八百長です。
競馬において、八百長行為は違法です。
もし八百長が発覚した場合、厳しい処分が科されるだけでなく、社会的な信用も大きく損なわれます。
しかし、地方競馬界では八百長疑惑が頻繁に浮上するなど、現在でもその噂は絶えません。
地方競馬では、まさに八百長が横行していると言っても過言ではないでしょう。
実際、過去には警察の関与が必要なほど深刻な八百長事件も発生しています。
その中で特に有名なのが、笠松競馬八百長事件です。
この事件は2020年に発覚し、地方競馬の歴史に残る重大な事件として今でも注目されています。
そこで今回は、笠松競馬八百長事件について徹底解説。
騎手の実名や事件のその後の状況など詳しく解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
名称 | 笠松競馬場 |
---|---|
所在地 | 岐阜県羽島郡笠松町若葉町12番地 |
開場 | 1935年 |
収容人数 | 16,000人 |
八百長事件が起きた笠松競馬は、岐阜県笠松町にある地方競馬場。
中部地区を代表する競馬場として、地域のみならず全国の競馬ファンから愛されています。
そんな笠松競馬は、1935年の開場以降、数々の名馬を排出。
特に、平成初期の競馬ブームの立役者でもあるオグリキャップは笠松競馬が排出した馬で最も有名なのではないでしょうか。
その他にも、Dr.コパの所有馬として知られるラブミーチャン。
「怪物」という異名で数々のタイトルを獲得したフェートノーザンなども、笠松競馬所属の馬として活躍していました。
全国区の馬を多数排出している事から笠松競馬には「名馬の里」という愛称がつけられています。
様々な有名馬を排出するなど、地方競馬を代表する競馬場として認知されている笠松競馬ですが、2020年に世間を揺るがす出来事が起こります。
それは、笠松競馬所属の騎手と調教師による八百長事件です。
事の発端は、3名の騎手と1名の調教師が所得隠しを行っていたという事実を関係者が内部告発したのが始まりでした。
この告発を受け、事態を重く見た岐阜県警は強制捜査を敢行。
競馬法違反の疑いでこの4名は書類送検されることとなりました。
さらに、捜査を進めていくと4名だけではなく、他にも多数の関係者が関与していたことも発覚。
最終的には3億円を超える所得隠しが行われていたことが明らかになりました。
この事件で特に問題視されたのが、騎手や調教師が自ら馬券を購入し、八百長を行っていたという点。
そもそも、競馬には「競馬法」という法律が制定されており、違反をすれば処分が下されます。
今回の事件に該当するのは、競馬法の29条。
次の各号に掲げる者は、当該各号に定める競馬の競走について、勝馬投票券を購入し、又は譲り受けてはならない。
⑦中央競馬の競走に関係する調教師(競走馬の飼養を行う者を含む。以下同じ。)、騎手及び競走馬の飼養又は調教を補助する者 中央競馬の競走
⑧地方競馬の競走に関係する調教師、騎手及び競走馬の飼養又は調教を補助する者 全ての地方競馬の競走
⑨日本中央競馬会、都道府県又は指定市町村が勝馬投票券を発売する海外競馬の競走に関係する調教師、騎手及び競走馬の飼養又は調教を補助する者 当該海外競馬の競走
⑩その他競馬の事務に従事する者 当該競馬の競走引用元:競馬法第29条
以上のように、競馬法では騎手や調教師は馬券を購入してはならないと定められているのです。
もし違反した場合は、5年以下の懲役又は500万円以下の罰金という処罰が下されます。
競馬法違反で書類送検されたのは、笠松競馬所属の3名の騎手と1名の調教師です。
事件当初は正式に公表されていませんでしたが、2020年7月にこの4名が同時に引退を発表。
八百長の渦中であったことと、不自然なタイミングでの引退であったことから、事件に関与したのではないかという噂が立つようになります。
その後、各メディアがこの4名を実名報道しました。
実名が報道された4名の騎手と調教師のリストは以下の通りです。
4名とも笠松競馬の在籍歴が長く、いわばベテランのような存在。
中には、笠松競馬の顔とも呼ばれていた騎手までもいました。
この4名についてさらに深堀りしていきます。
騎手名 | 佐藤友則 |
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生年月日 | 1982年3月23日(41歳) |
所属団体 | 岐阜県地方競馬組合 |
通算勝利数 | 1679勝(地方競馬) |
佐藤友則騎手は1982年3月23日生まれの現在41歳。
2020年8月まで、岐阜県地方競馬組合に所属していた元騎手です。
地方競馬では通算で1679勝を記録。
2016年からは3年連続で笠松競馬のリーディングジョッキーを獲得するなど、笠松競馬を代表する騎手として活躍していました。
騎手名 | 島崎和也 |
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生年月日 | 1985年9月13日(37歳) |
所属団体 | 岐阜県地方競馬組合 |
通算勝利数 | 384勝 |
島崎和也騎手は1985年9月13日生まれ現在37歳の元騎手です。
キャリア6年目の2009年に通算100勝を達成。
そこからは一気に才能が開花し、身長が150cmと小柄ながら大胆な戦法で通算384勝を挙げています。
騎手名 | 山下雅之 |
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生年月日 | 1983年10月28日(40歳) |
所属団体 | 岐阜県地方競馬組合 |
通算勝利数 | 282勝 |
山下雅之騎手は1983年10月28日生まれ現在40歳の元騎手です。
元々は後藤保厩舎の厩務員を行っていましたが、2013年1月に笠松競馬所属の騎手に転身。
デビューから僅か1週間で初勝利を記録すると、その後もコンスタントに勝ち星を重ねます。
最終的に7年のキャリアで282勝を挙げました。
騎手名 | 尾島徹 |
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生年月日 | 1984年3月23日(39歳) |
所属団体 | 岐阜県地方競馬組合 |
通算勝利数 | 1128勝 |
尾島徹調教師は1984年3月23日生まれ現在39歳の元調教師です。
元々は、笠松競馬所属の騎手として活躍。
2001年にデビューし、通算1128勝を記録しています。
2015年に調教師免許試験に合格したことで騎手を引退し調教師に転身。
カティサンダなどの実力馬を管理しました。
笠松競馬における八百長事件での情報共有は「調教ルーム」で行われていた事が明らかになっています。
そもそも調教ルームとは、騎手がコンディションを調整する目的で使用する部屋。
携帯電話などの通信機器の持ち込みが禁止されているため、外部との連絡をすることはできません。
それにも関わらず、調教ルームで情報共有が行われていたという事は、監視の目が行き届いていなかったという事になります。
実は、笠松競馬は以前から「運営体制が甘い」という事が指摘されていました。
過去には、ゲート内に厩務員がいるのにも関わらずゲートをオープンさせたり、ルール違反の馬を出走投票で受け付けるなどのミスを起こしています。
さらに、2019年6月には放馬事故を起こすなど、管理体制の甘さが露呈するような出来事が頻発。
しっかりとした運営がなされていれば、今回の八百長事件も防ぐ事が出来ていたかもしれません。
警察沙汰にまで発展してしまった笠松競馬における八百長事件。
最終的に、八百長事件の中心的な役割を担った騎手3名と調教師1名には、競馬界から永久追放となる「競馬禁止」の処分。
また、組合のトップである古田聖人笠松町長には、3ヶ月間の減給処分が下されました。
笠松競馬は、地方競馬の中でも人気の高い競馬場であったために、競馬ファンにとってはショッキングな出来事であったでしょう。
一度失った信頼を回復するのはかなり難しいですが、笠松競馬八百長事件のその後はどのような状況になったのでしょうか。
2021年4月27日、地方競馬全国協会は再発防止策を発表します。
これによって当面の間、笠松競馬でのレース開催が中止され、閉鎖されることとなりました。
この期間、調教ルームや騎手の控室における通信機器の使用がなされないよう、防止策が検討されます。
最終的に、金属探知機を用いた身体検査の実施と、通信機能抑止装置や電磁波遮蔽フィルムが設置される事となりました。
その後、岐阜県知事が「手続きや準備が整った」という事を発表。
2021年9月8日に、約8ヶ月ぶりのレースが開催されました。
運営再開に際して、岐阜県の河合副知事は「同様の事件を起こした場合は、笠松競馬が廃止になるとの危機感を常に心に刻む」とコメント。
決死の覚悟で再発防止に努めることを表明します。
ただ、再開当初は競馬ファンの怒りは収まらず「廃止しろ」といった厳しい意見までありました。
ですが、笠松競馬は八百長事件の反省を活かし、再発防止を行いつつ信頼回復のための努力を地道に続けていきます。
2022年には競走馬育成ゲームの「ウマ娘」とのコラボを実施。
笠松競馬所属馬として活躍した「オグリキャップ」が主人公であった事から、聖地としてウマ娘のファンが多く訪れるようになりました。
ウマ娘とのコラボによって盛況を取り戻してきた笠松競馬。
徐々に取り戻しつつある信頼を再び失うことのないよう、今後も再発防止に向けた努力を続けてほしいところですね。
世間を震撼させた笠松競馬八百長事件。
この事態を競馬ファンたちはどのように受け止めたのでしょうか。
リアルな声を探るべく、ネット掲示板のなんjに寄せられた意見を見ていきましょう。
やはり、笠松競馬に対して厳しい意見が多く投稿されています。
中には、地方競馬の人気が上昇傾向にある中、そのムードに水を刺したという辛辣な意見までありました。
それだけ、地方競馬全体に与えた影響が大きかったと言えるでしょう。
改めて声を大にして言いますが、失った信頼を回復させるためにも2度と八百長が起きないよう、今一度運営体制を強化してほしいですね。
今回は、笠松競馬で発生した八百長事件についてご紹介しました。
世間を賑わすまでに発展してしまった笠松競馬における八百長事件。
ですが、現在は再発防止策の効果もあってか、八百長の噂は聞こえてきません。
本来の笠松競馬は、日本屈指の名馬であるオグリキャップを排出するなど、魅力溢れるレースが数多く開催されてきました。
現在も、白熱したレースが開催されており、多くの競馬ファンが笠松競馬での勝負を楽しんでいます。
皆さんもぜひ、笠松競馬に足を運んでみてはいかがでしょうか。
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